もうね、なんでもかんでもゲノムゲノムですよ。
いやほんとに。
ゲノムってのはgenomeって書くんですけれども、これはもともと「gene」+「-ome」なんですね。Geneってのは遺伝子。オームってのはナウシカに出てくるあれではなくて、ええと、「まるっとすべて」みたいな意味の接尾語です。図柄的にはΩってかんじ。あっこれ王蟲にも似てるね。
つまりゲノムってのは「遺伝子まるっとすべて」という意味なんですが、こうして科学の土俵で使われる場合にはたいてい、「病気とか病気になる背景をさぐるために遺伝子を調べる」みたいな意味で用いられております。
今や人間ってのは、細胞をみるだけではなくてその遺伝子まで見ることが可能なんですよ。だから病気の診断をする際にも少しずつ「ゲノム診断」(遺伝子の異常をチェックする診断)まで行うようになっている。
これかなり難しいんですよね。で、できれば病理医がやるといいだろう、という意見がある。
下記リンクは「平成30年度 第1回 ゲノム病理標準化講習会」の案内です。
日時 平成30年10月7日(日) 10:00(受付開始 9:30)から16:00
場所 東京大学医学部 教育研究棟14階 鉄門記念講堂
参加費 ¥10,000(医師)、¥5,000(検査技師、大学院生など)
この「ゲノム病理標準化講習会」を受けると、病理専門医の受験資格がもらえますし、すでに専門医をもっている人にとっては専門医更新のための「単位」になるというわけです。
というかこれを知らずに病理医をやり続けるわけにはいかない時代なんですよねえ。(担当S)
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