津々浦々の病理

全国各地にある病理学教室・病理診断科へのリンク集です。必ずあなたの講座にもたどり着きますのでどうぞよろしくお願いいたします。病理情報ポータルプロジェクト担当者のひとことコメントつき。更新したての大学は上の方に表示しています。

NEW!
関西医科大学医学部 実験病理学講座。

なんていうんでしょうか、「侍魂みたいなホームページだな」というのが第一印象です。ゴリゴリです。硬派です。最近のシャレオツ企業系ホームページの流れに逆行する感じです。こういうのアリだと思います。なお、「about/講座について」を選ぶと教授のご尊顔を拝謁できますが、博多華丸さんを若くしてかっこよくしたかんじです。


群馬大学大学院 病態病理学分野。

まずホームページがきちんと作り込まれていて美しいです。手練れの作成者がいらっしゃいますね。そして特筆すべきは「日本脳腫瘍リファレンスセンター」へのリンクがトップページに貼られているところ(「脳腫瘍症例」をクリックしてみてください)。稀少な症例のスライド集を整備するお仕事は教育的にも臨床的にもすばらしいです。多数のコンサルテーションを抱える施設だからこそできるワザ。

大阪大学大学院 幹細胞病理学。

やはり「なかのとおるのつぶやき。」が光ります。仲野先生のメディア出演は留まるところを知りませんが、なにより「名文家」なのです。「HONZ」や「本の雑誌」では医学とさほど関係ない領域まで含めた書評をお書きになっていらっしゃいますがこちらもまたおもしろい。読みに行ってじっくりひたってしまうウェブサイトです。

近畿大学医学部病理学講座。

おすすめは「メンバー」です。なぜかひとりだけ通称がついています。じわじわきます。ちなみにこちらの講師の先生は、時事問題や芸能ニュースがあるたびにYahoo!ほか大手メディアに病理がらみの記事を載せていらっしゃるその筋では大変有名な方です。

東京女子医科大学病院 病理診断科。

パソコンでみるとこのウェブサイト、いちいち「フワァーン!」っていろいろ浮かんできてかっこいいです(教授の顔とか)。おしゃれ。見栄え。見た人が「おっ、みやすい。」って感じるようなアレンジをする、っていうの、病理医の心意気みたいなものなんですよね(病理報告書もおなじですからね)。

佐賀大学医学部 臨床病態病理学分野。

トップページの「野生のすずらん! ヘテロの集団!」が何度見てもじわじわきます。「臨床病理と研究」ページの「何か、おもしろいこと!」もじわじわきます。じわじわきますが、それこそが学問だよな、という気にもなるのです。

熊本大学医学部附属病院病理診断科。

まず「病理部ブログ」をみると教授のお母様がすごいいい人だとわかってほっこりします。デザインも綺麗で気鋭の研究室というかんじがすごいです。これでご紹介を終えてもいいのですが、実はもうひとつ、「教育・研究」のプルダウンをクリックするとひっそりと(しかし大量に)出てくる「教育症例 Pathology Quiz」がすごいです。容赦ないです。岸先生(フラジャイル)のすごさがわかります。

国立がん研究センター中央病院病理科。

リンク先が充実しています。研究所もあわせてすごくたくさんの病理医がいます。

慶應義塾大学医学部病理学教室。

2019年の日本病理学会総会を主宰します。某マンガの某教授は某講座の某教授とちょっと似てるなあとか思いました(伝われ)。

浜松医科大学 病理学第一講座。

ほんとはこっちが正式なウェブサイトなのかなと思います。大学からリンクされてるし。

けれど私はこの、長い間更新されていない「古い方」のウェブサイトが好きで、特にこの「沿革」の文章が味があってとてもよいと思いました。


京都府立医科大学分子病態病理学。

更新頻度が高いです。しっかりと業績などの報告が続けられています。おすすめはこのスタッフ紹介ページで、「教授以外全部人外」なのがしみじみします。

神戸大学病院病理診断学。

全国屈指の「研修医数」を誇っており、毎年たくさんの病理医が生まれます。伊藤先生は剣道部の先輩であたまがあがりません。

鳥取大学医学部分子病理学。

紹介するなら講座ウェブサイトのトップページをご紹介すべきなのかもしれませんが、病理情報ポータルの個人的好みでこの「FAQ」をリンクします。情報量がすごいです。

九州大学大学院神経病理学。

何も言わずにトップページをご覧ください。しばらく眺めているときっと二度見すると思います。「似顔絵ギャラリー」。

長崎大学病院病理診断科。

世界をまたにかけるデジタルパソロジー最先端の病理診断科。福岡先生がWWEのザ・ロックに似ているといったら医学生がすごく納得していました。

札幌医科大学付属病院病理診断科。

サイトはシンプルですが見やすくてユーザーフレンドリーです。なお「フラジャイル」の恵先生がときどき取材に訪れているためか、マンガで用いられている背景がそこかしこにひそんでいます(マニアック)。

京都大学医学部付属病院病理診断科。

キャリアパスをPDFではなくウェブ上に直接明示してくださっています(「病理研修体制」のページをクリックしてみてください)。個人的な好みの問題ですが、PDFじゃないほうがスマホでも見やすくてありがたくて、好きです。ハイブロウなコメントですみません。

市立島田市民病院病理診断科。

ヒエッ……そこ並べるんですか……という書き出しのウェブサイトです。Googleで「病理診断科」で検索したときにかなり上位に食い込んできます。見やすくてわかりやすいんです。あと、リンク内の「病理・口腔病理検査室」をクリックすると、検査室のさまざまな機械の写真がでてきてふんいきが伝わります。

横浜市立大学病院病理診断科。

あまり大きなウェブサイトではなくて1ページだけのきわめて簡単なサイトなのですが、写真が好きなのです(完全に好みですね)。

飯田病院 病理診断科。

なんかすごく丁寧に作ってるんですよ。ベッド数とか高次専門病院とかそういうくくりじゃなくて、「自分の仕事を丁寧に紹介しようとしているウェブサイト」って最近実はあんまり多くないんですけど。ここ、しっかりしてます。病理の広報を企画するうえで、いろいろ考えさせられます。

病理診断科 | 社会医療法人 栗山会 飯田病院

病理診断とは 病理診断、,内視鏡や手術、局所麻酔科で採った組織や、細胞を顕微鏡で観察して病気(特にがん)の診断をすることです。がんであれば、そのがんの種類・性格(たちの悪さ)、広がりを診ています。病理診断は病気の最終・確定診断といわれ、この結果に基づいて治療方針が決定される非常に重要な役割を担っています。当院の病理診断は、日本病理学会認定の病理専門医、日本臨床細胞学会認定の細胞診専門医が診断をしています。 基本方針 ―正しい病理診断が的確な治療につながる―精度の高い病理診断を迅速に報告することを心がけています 業務内容 1. 組織診断:組織生検材料、組織手術材料2. 細胞診断:細胞診全般3. 術中迅速診断4. 病理解剖5. 病理外来(病理外来のページをご覧ください)その他:1. 臨床・病理カンファレンス2. 各種学会への発表 病理組織診断とは 手術や内視鏡で患者さんの病変から採った組織を顕微鏡で見る標本(採取した組織を1000分の4mm(ミクロン))に薄く切り、スライドガラスに貼り付け染色し、良性・悪性の有無、癌の種類、病変の広がりや深さなどを病理専門医が診断します。 細胞診断とは 腹水や尿、喀痰などをスライドガラスに塗って染色して顕微鏡で観察し癌細胞の有無を検索、癌であればどのような種類の癌であるかを細胞診専門医が診断します。細胞診は専門医が診断する前にスクリーニング診断といって異常細胞の振り分けを行います。これを担っているのは“細胞検査士”と言い日本臨床細胞学会認定の資格を持った臨床検査技師が行います。標本上にある多くの細胞の中から「がん細胞」や「やがてがんになりそうな怪しい細胞」を見つけ出す作業を行います。その後細胞診専門医が最終的に診断し臨床に報告します。 病理専門医とは・・・ 日本病理学会が認定する、病理診断を行う専門職で専門医資格の一つです。非常に重要な役割を担っていますが、病理専門医は不足しており、現在、本邦ではわずか2,000人余りが取得しています。 細胞診専門医とは・・・ 日本臨床細胞学会が認定する細胞診断を行う専門職で専門医資格の一つです。現在、本邦では約4,000人が取得しています。 細胞検査士とは・・・ 細胞診スクリーニングの業務、細胞診専門医の監督指導のもとに担当するのが細胞検査士です。細胞診を行う者には高い能力と正確さが要求され、日本臨床

www.iida.or.jp

自治医科大学付属病院 病理診断科。

学術業績ゴリゴリ掲載、ザ・アカデミアという雰囲気のウェブサイトです。なにしろ、更新履歴がほとんど研究の話。医学生やこれから大学院に進もうと思っている医師たちにとって、こういう「業績をどんどん更新してくれる講座」というのはとても信頼できます。

和歌山県立医科大学人体病理学。

味のあるウェブサイトでしっかり作り込まれています。アイコンをクリックしていくと、隅々まで手が込んでいてわかりやすく、また病理を知らない人にも「おっなんだこれ!」となる写真があちこちにちりばめられています。個人的に一番気になるのは、どのページに行っても必ず最上段に表示されているナゾのパチンコ玉みたいなキャラクタです。お前はなんなんだ。

病理学の紹介

病理学 (Pathology)とは、病気の病態を特に形態学の観点から研究する医学の一分野です。病理学の英語であるPathologyは病気を意味するギリシア語のパトス(pathos)と学問を意味するロゴス(logos)に由来します。  病理学には、主に研究を行う基礎病理学(Basic Pathology)と臨床現場において病理診断を行う診断病理学(Diagnostic Pathology)があります。基礎病理学は、別名、実験病理学(Experimental Pathology)あるいは分子病理学(Molecular Pathology)とも言われ、様々な基礎的研究を行う大学の基礎講座の1つです。一方、診断病理学は、別名、人体病理学(Human Pathology)、外科病理学(Surgical Pathology)、病院病理学(Hospital Pathology)とも言われ、内科学や外科学と同じく臨床医学の1つです。日本の病院内では、”病理診断科”として、設置されています。しかしながら、直接、患者様を診察することがないことや大学病院や大きな市中病院などの診療拠点病院にしか設置されていなことから、一般の方々には馴染みのない臨床科です。病理診断学については、下にさらに内容を詳しく記載しています。       病理医とは、病理学に携わる医師免許を持った医師のことで、基礎病理学を主に行う研究病理医と、臨床医の一員として病理診断を通して患者様の診断や治療に関与する診断病理医がいます。診断病理医の存在は、各々の病院の医療の質を高める上で、不可欠ですが、現在、日本では病理医の数が非常に少なく、医療の大きな問題点の1つとなっています。病理医は、臨床科の中で最も少なく、全国で2000名程度(米国は2万人)で、人口当たりの比較では米国の1/10に満たない数です。特に和歌山県は、人口10万人当たりの病理医の数が1.11と全国最下位です(日本病理学会2014年)。  診断病理学とは病院の臨床部門での病理学で、病院内の科名としては、病理診断科を標榜しています。患者様に対して、適切な治療を行うためには、まず、病名を正しく診断することが重要です。診断病理学は、患者様の病名を診

w-hupath.umin.jp

弘前大学大学院分子病態病理学講座。

「大学院生・医局員募集」の「卒後教育」に掲載されているFAQがすごく実践的でたのもしいです(病理医になるための修行中にどう収入を確保するのか、気になりますもんね)。加えて、あえてポータルサイト的目線で申し上げますと、トップページの写真がきれいで、「病理ってかっこええなあ」と思わせる、そこが最大の魅力な気もします。

帝京大学医学部付属病院病理診断科。

ここは動画がすごいですよ。ほんとに。どうせ病理の話すんだろ、くらいの気分で見に行くと裏切られます。技師さんの標本作製をこんなにかっこよく撮影できるのはすごい。そして、座右の銘が強烈です。

広島大学大学院分子病理学。

「病理医になろう」のページをリンクします。熱量がすごいです。おっ、まだある、まだまだある、PDFまである、すごいな、ってなります。多数の病理医を輩出されている実績も納得です。

新潟大学医学部臨床病理学。

そういえば病理医には「話すのがうまい人」が多い印象があるのですが、こちらの教授もまた非常に理路整然としたお話しをされる方であり、ホームページのあちこちにも雰囲気がただよっています。あと「交通アクセス」がツボです。