病理学会の取り組み、最近「おおっ!」と思うものが多いです。今回ご紹介する新しい講習会、一部界隈ではすでにだいぶ有名ですが当サイトでもご紹介。
「稀少がん病理診断講習会」
たとえば骨軟部の腫瘍や脳腫瘍、さらには小児のがんというのは、症例数がとても少ないため、一生のうちに一人の病理医が出会う数にもおのずと限りがあります。さらに、症例数が少ないということは解析数や統計学的な処理数もまた少ないということですので、教科書に書かれている内容も時代とともにどんどん入れ替わります(きちんと信頼できるデータが集まるまでに時間がかかるから)。
結果、一部の専門家を除くとそもそもどういう診断が意味をもつのか、どのような所見が大事なのかを見極めることすら難解、ということになります。
そのため、病理学会が考えたのが、学会主導での講習会。ひとりの病理医が一生のうちに経験できる症例が少ないならば、数多くの症例をコンサルテーションによって経験している専門家の指導を受けよう、ということです。
支部開催、本部開催という、運営元が違う講習会がありますのでご注意ください。詳細は以下のリンクからどうぞ。(担当S)
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